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村上春樹の聞き放題可能な
オーディオブック等、完全ガイドとして
まとめてリスト化して紹介します。
当サイトを村上春樹ライブラリ代わりにして
朗読作品で生活に潤いを与えてください。
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村上春樹のオーディオブックリスト
村上春樹のオーディオブック化された
日本語作品を、新書刊行発表順に掲載。
聴き放題プランを含む、聴き放題対象の
作品のリンク先は
を付けました。
“秋が終り冷たい風が吹くようになると、彼女は時々僕の腕に体を寄せた。ダッフル・コートの厚い布地をとおして、僕は彼女の息づかいを感じとることができた。でも、それだけだった。彼女の求めているのは僕の腕ではなく、誰かの腕だった。僕の温もりではなく、誰かの温もりだった……。もう戻っては来ないあの時の、まなざし、語らい、想い、そして痛み。リリックな七つの短編。
引用元:新潮社(Audibleページ)より”
「螢・納屋を焼く・その他の短編」は
1984年に刊行された
村上春樹の初期の短編集です。
特に「螢」や「納屋を焼く」は、
春樹の代表的な短編として知られています。
「螢」を観賞した人が感じるのは
「ノルウェイの森じゃない?」でしょうね。
村上春樹の作品は短編小説を長編小説に
組み込むことがあるため、
そのような感覚を味わうこともあります。
朗読も映画「ノルウェイの森」出演の
松山ケンイチが担当していますもの。
錯覚しても当然でしょう。
「螢」は、大学進学のために上京した青年が
幼馴染の少女との淡い恋を描いた物語。
「納屋を焼く」は、ある男が謎の男に
納屋を焼くのが好きだと告白される
不思議な物語です。ほんと不思議です。
メッセージは何?……という評価。
▼朗読担当の松山ケンイチの感想コメント▼
“村上春樹さんの世界は本当に深いので、どこまでいっても理解しきれないことを前提に、分からないまま分からないように朗読を進めました。自分の中では朗読を進めるにつれて情景が浮かんできましたが、それが聴いていただくお客様を考えるのは楽しみです。僕だったら、この作品はベッドの上で、自分の頭の中で自分の今までの思い出の映像と、この作品のふんわりとした想像の絵を重ねながら、眠りに落ちる、という聴き方をしたいと思っています。毎日少しづつ、色んな想像を膨らませながら、聴き進めてもらえると嬉しいです。”
“高い壁に囲まれ、外界との接触がまるでない街で、そこに住む一角獣たちの頭骨から夢を読んで暮らす〈僕〉の物語、〔世界の終り〕。老科学者により意識の核に或る思考回路を組み込まれた〈私〉が、その回路に隠された秘密を巡って活躍する〔ハードボイルド・ワンダーランド〕。静寂な幻想世界と波瀾万丈の冒険活劇の二つの物語が同時進行して織りなす、村上春樹の不思議の国。
引用元:新潮社(Audibleページ)より”
「世界の終りと
ハードボイルド・ワンダーランド」は、
村上春樹の4作目の長編小説で、
1985年に新潮社より刊行された作品です。
この小説は、奇数章
「ハードボイルド・ワンダーランド」編と
偶数章「世界の終り」編という
2つの物語が交互に進行していきます。
ちなみに文學界の1980年9月号に発表した
中編小説「街と、その不確かな壁」を
発展させたのが本作です。
上下巻に分かれた長編小説は
「ハードボイルド・ワンダーランド」
パートから始まります。
暗号を取り扱う謎の職業「計算士」として
活躍する主人公の中年男性が、
敵勢力の妨害を受けつつ自らに仕掛けられた
「装置」の謎を捜し求める物語です。
「世界の終り」パートは、
一角獣が生息する「壁」に囲まれた街
(「世界の終り」)に入ることになった
男性主人公が、「街」の持つ謎と
「街」が生まれた理由を
捜し求める物語です。
一見関係のない「静寂な幻想世界」と
「現代世界で巻き込まれた冒険活劇」の
2つの物語が同時進行して織りなす、
村上春樹版「不思議の国」と
評価していいでしょう。
2つの物語は、
それぞれ独立した物語でありながら、
どこかでつながっているような
不思議な関係性があります。
本作品は、村上春樹独特の文体と
世界観が存分に味わえる作品であり、
読者の想像力をぐるぐるとかきたてる
内容となっています。
ラストは「純文学なんだ」と感じる
顛末ではあるものの、
純粋に冒険小説としても楽しる作品ですよ。
▼朗読担当の大森南朋の感想コメント▼
“現場で読み進めながら朗読をしているので、どんどん面白くなる物語の展開を楽しみながら、どんな人がどんな状況で聴くのか想像しつつ、収録に臨んでいます。50歳を過ぎた今、村上春樹さんの作品と真正面から向き合う機会となり、よいお仕事に巡り合い感謝しています。”
“堪えがたいほどの空腹を覚えたある晩、彼女は断言した。「もう一度パン屋を襲うのよ」。それ以外に、学生時代にパン屋を襲撃して以来、僕にかけられた呪いをとく方法はない。かくして妻と僕は中古のカローラで、午前2時半の東京の街へ繰り出した……。表題作のほか「象の消滅」、『ねじまき鳥クロニクル』の原型となった作品など、初期の傑作6篇を収録した短編集。
引用元:Audible, Inc.(Audibleページ)より”
「パン屋再襲撃」は
1986年に刊行された
村上春樹の短編集です。
新婚夫婦二人は深夜に突然、耐え難い空腹を
覚える。それは昔「僕」が親友と行った
「パン屋襲撃」の失敗が、夫婦に呪いとして
降りかかっているせいだと妻は説明。
「僕」たちはかけられた呪いを解くために
散弾銃で武装し、再び襲撃を目論むが、
夜更けの東京に開店しているパン屋はない。
そこで妻はマクドナルドを襲うことを提案し
「僕」は促されて実行に移すという内容。
襲撃といってもバイオレンス感はなく、
ユーモラスな作品群です。
村上春樹作品を軽く体験したいなら
おすすめできる短編集ですわ。
▼朗読担当の柳楽優弥の感想コメント▼
“(村上春樹の作品の魅力は)やっぱりクスって笑えるというか、ユーモアとかきつい瞬間っていうのを文学的にユニークに表現されるからなんかそういう表現方法見れたり聞けたりすると、自分の私生活もちょっとこうユニークに感じれたりすると思うんですよね。やっぱこそ思わせてくれる所っていうのはやっぱ魅力なんだなって改めて感じました。”
“限りない喪失と再生を描く究極の恋愛小説!
暗く重たい雨雲をくぐり抜け、飛行機がハンブルク空港に着陸すると、天井のスピーカーから小さな音でビートルズの『ノルウェイの森』が流れ出した。僕は1969年、もうすぐ20歳になろうとする秋のできごとを思い出し、激しく混乱し、動揺していた。限りない喪失と再生を描き新境地を拓いた長編小説。
引用元:Audible, Inc.(Audibleページ)より”
「ノルウェイの森」は
1987年に刊行された
村上春樹の長編小説5作目です。
キャッチコピー「100パーセントの恋愛小説」
赤と緑のクリスマスカラーが女性の心を掴み
とにかく売れに売れたベストセラー作品。
一度もノルウェイの森を鑑賞したことのない
方に忠告を。ノルウェイの森が舞台の
恋愛小説ではありませんから。
なので「ノルウェイの森=おしゃれな
恋愛モノに違いない!」と思い込んでいると
肩透かしをくらいと判断します。
村上春樹は『ノルウェイの森』について
「この話は基本的にカジュアルティーズ
(犠牲者たち)についての話なのだ。
それは僕のまわりで死んでいった、
あるいは失われていったすくなからざる
カジュアルティーズについての話であり、
或いは僕自身の中で死んで失われていった
すくなからざるカジュアルティーズに
ついての話である」と述べています。
喪失と再生についての
恋愛物語と思って鑑賞ください。
▼朗読担当の妻夫木聡の感想コメント▼
“ノルウェイの森に関しては死生観を特に僕は考えさせられましたかね。自分が持っているものとは全く別の世界だったっていうか死は対局にあるものじゃなくて生の一部にあるというような文があったと思うんですけど、すごい近しい人の死によって何か自分に欠けたものがあるんじゃないかとか。それからの人生って明らかにやっぱり変わっているもので。ということをやっぱりその死っていうのは自分の一部なのかなって。そういう風に考えると死がある頃からこそ自分も生きてることにも繋がるのかなとか。いろんな世界に対してはだいぶ価値観が変わったような気もしますよね。なんか死っていうものが怖いの存在だっていう普通に捉えるんですけれどもなんかそれだけじゃないかなって。それによって得られるものもあるし失うものもあるし。一緒にこう共に生きていくっていうことがすごく大事なのかなっていうのはすごく感じたことですかね。”
“「人が死ぬのって、素敵よね」彼女は僕のすぐ耳もとでしゃべっていたので、その言葉はあたたかい湿った息と一緒に僕の体内にそっともぐりこんできた。「どうして?」と僕は訊いた。娘はまるで封をするように僕の唇の上に指を一本置いた。「質問はしないで」と彼女は言った。「それから目も開けないでね。わかった?」僕は彼女の声と同じくらい小さくうなずいた。
引用元:新潮社(Audibleページ)より”
「ねじまき鳥クロニクル」は
三部構成からなる長編小説8作目。
文芸評論家によっては村上春樹最高傑作に
「ねじまき鳥クロニクル」か「世界の終りと
ハードボイルド・ワンダーランド」の
名を挙げるほど評価の高い作品です。
売上No.1の「ノルウェイの森」でなく
本作品が最高傑作である理由は
鑑賞してみるとわかりますよ。
物語の始まりは猫の失踪から。
猫失踪直ぐ後、突然失踪した妻のクミコを
探し続ける主人公の夫、岡田亨(僕)。
主人公が様々な人々と出会い、隠された謎を
解き明かしながら、悪の潜在的象徴といえる
綿谷ノボルと闘う内容となっています。
ねじまき鳥という存在は?妻の失踪の理由?
暴力性の連鎖とは?ノモンハンとの関連?
井戸の底とは?悪の系譜とは?と謎に満ちた
時空を超える展開になっています。
単純な冒険活劇モノではありません。
根底のテーマを理解するための、
じっくり鑑賞する作品と判断してください。
▼朗読担当の藤木直人の感想コメント▼
“過去に朗読劇の経験はありますが、書籍まるごとの朗読はないため、今回が初めての挑戦となりました。話し言葉と文語体の表現の差や役の演じ分け、複数の時間軸に加え、書かれ方が章によって異なるため、悩みながら読み進めた部分も多くあります。本作は僕も出演させていただいた蜷川幸雄さん演出の舞台『海辺のカフカ』等との共通項も多く、他の村上春樹さんの作品とつながりを感じながら演じることができました。初めて村上春樹さんの作品に触れる方にも届くことを考えると不安もありますが、多くの方に届いて聴いていただけると嬉しいです。”
≫第1部 泥棒かささぎ編 audible
朗読者:藤木直人
≫第2部 予言する鳥編 audible
朗読者:藤木直人
≫第3部 鳥刺し男編 audible
朗読者:藤木直人
“古い屋敷で留守番をする「僕」がある夜見た、いや見なかったものは何だったのか? 椎の木の根元から突然現れた緑色の獣とそのかわいそうな運命とは。「氷男」と結婚した女は、なぜ南極に行こうとしたのか……。次々に繰り広げられる不思議で、楽しく、そして底なしの怖さを秘めた7つの物語。”
引用元: Audible, Inc.(Audibleページ)よりより
「レキシントンの幽霊」は1996年に刊行の、
7つの短編小説を収録した7番目の作品集。
7続きの不思議な縁を感じますね(作品内容
とは全く関係ありませんけど)。
表題作の「レキシントンの幽霊」では、
古い屋敷で留守番をする「僕」が
ある夜に見た、いや見なかったものは
何だったのか?という謎が描かれています。
不思議な短編集です。心の奥底の知れぬ
怖いもの見たさで観賞すると良いでしょう。
▼朗読担当の門脇麦の感想コメント▼
“村上さんは男の主人公を描くことの方が多いんですかね。全体的に多分そんな印象。今まで女なんですけど変わるから。男性女性でそれするとやっぱすごいニュアンスが一気に変わるじゃないですか。だからそれが面白かったです。やっぱ女性主人公だと急に艶っぽくなる、文章が。”
▼朗読担当の滝藤賢一の感想コメント▼
“僕はねシーンというか言葉で、あ!だからかと思ったのが、「お父様」が自分のこともとても可愛がってくれたんだけど、母親に対する愛情と違ったっていうような内容のことがあったんだよね。母親(妻)とか自分が努力して手に入れたというか、ものに対しても執着というか愛情の持ち方がちょっと特別だったみたいなことが書いてあったと思うんだよな。あれ読んだ時に俺もそうだと思ったの。奥さんを自分が手に入れたという言い方がちょっとよろしいかどうかわかんないんだけど、自分が愛して手に入れたものと、もちろん子供たちもそうなんだけど、だけどやっぱり子供よりも僕、奥さんなんですよね。奥さんが大切で。もちろん子供も大切なんだけど、子供は子供の人生があるじゃんだから。俺の自分の人生の中で奥さんの方が一番。子供よりも。で、あそういうことだったのかって思ったんですよ。ハッとしたの(作品を朗読して)これだったって思ったの。”
“久しぶりにリュックを肩にかけた。「うん、これだよ、この感じなんだ」めざすはモンゴル草原、北米横断、砂埃舞うメキシコの町……。NY郊外の超豪華コッテージに圧倒され、無人の島・からす島では虫の大群の大襲撃! 旅の最後は震災に見舞われた故郷・神戸。ご存じ、写真のエイゾー君と、讃岐のディープなうどん紀行には、安西水丸画伯も飛び入り、ムラカミの旅は続きます。
引用元:新潮社(Audibleページ)より”
「辺境・近境」は、村上春樹が
1990年8月から1997年5月の間に巡った
7つの旅について綴った紀行文です。
それぞれの旅には題が付けられ、
冒頭では執筆の背景が
簡潔に述べられています。
旅の内容は以下の通りです。
イースト・ハンプトン
作家たちの静かな聖地:
1991年秋、ニューヨーク州
ロングアイランドにある
イースト・ハンプトンを訪れた際の紀行。
無人島・からす島の秘密:
1990年8月、新潮社の雑誌
『Mother Nature’s』に掲載するために
山口県の無人島を訪れた際の紀行。
メキシコ大旅行:
1992年7月、『Mother Nature’s』に
掲載するためにメキシコを
約1ヶ月巡った際の旅行記。
讃岐・超ディープうどん紀行:
1990年10月、文化出版局の雑誌
『ハイファッション』に掲載するために
香川県を訪れた際の、主に
讃岐うどんに関する紀行。
ノモンハンの鉄の墓場:
1994年6月、文藝春秋の雑誌
『マルコポーロ』に声を掛けられ、
中国及びモンゴルを訪れた際の旅行記。
アメリカ大陸を横断しよう:
1995年6月、新潮社の雑誌『SINRA』に
掲載する為、アメリカ合衆国の東海岸にある
ボストンから車で西海岸にある
ロサンゼルスまで、一部カナダを経由し、
2週間以上かけて巡った際の旅行記。
神戸まで歩く:
唯一雑誌に未掲載の紀行文。
1997年5月に村上春樹の郷里である
西宮から神戸の三宮までを
2日間に渡って歩いて巡った際の内容です。
「讃岐のディープなうどん紀行」という
題名の空気感からわかるように、
肩ひじ張らずに気楽に楽んでください。
文庫本の帯の言葉にあるように
「その場に、立って、触れて、
はじめてわかることがある。」だから、
あなたを旅に行きたくなるように
誘ってくれる紀行文ですよ。
▼朗読担当の永山瑛太の感想コメント▼
“旅行記なのに、まるで小説を読んでいるような感覚になることがあり、読み手の想像力が試されているような気持ちになりました。寝る前に聞けば、夢の中で旅の続きを楽しめるかもしれませんし、家事の最中など、ちょっと現実から離れる音として聴いていただくのもよいかなと思います。”
“1995年1月、地震はすべてを一瞬のうちに壊滅させた。そして2月、流木が燃える冬の海岸で、あるいは、小箱を携えた男が向かった釧路で、かえるくんが地底でみみずくんと闘う東京で、世界はしずかに共振をはじめる……。大地は裂けた。神は、いないのかもしれない。でも、おそらく、あの震災のずっと前から、ぼくたちは内なる廃墟を抱えていた――。深い闇の中に光を放つ6つの黙示録。
引用元:新潮社(Audibleページ)より”
「神の子どもたちはみな踊る」は
村上春樹の連作短編小説集です。
2000年2月に新潮社より刊行されました。
『新潮』に「地震のあとで」という
副題付きで連載された表題作
『神の子どもたちはみな踊る』をはじめ
5編の短編と、書き下ろし短編1編を収録。
本書の登場人物は皆、1995年1月に発生した
阪神淡路大震災が間接的に関わっています。
また村上春樹は「解題」において、
同年3月にオウム真理教が引き起こした
地下鉄サリン事件との関連にも触れており、
「神の~」の短編集では以後の作品に出てくる
【ある種の圧倒的な暴力】の片鱗を
描いているとしています。
とはいえ暗さ一辺倒な内容でもないんです。
何度か繰り返し鑑賞するべき短編集だと
コメントしておきますね。
▼朗読担当の仲野太賀の感想コメント▼
“当たり前のものが当たり前でなくなり、記憶や感情があぶり出され、自分の弱さと向き合う必要が出てくるという経験は、この作品の中に限らず自然災害や紛争を目の当たりにする自分たちにも通ずるところがあると思います。聴く側の想像を邪魔せず物語に導けるように、距離感を大切に朗読しました”
“「君はこれから世界でいちばんタフな15歳の少年になる」――15歳の誕生日がやってきたとき、僕は家を出て遠くの知らない街に行き、小さな図書館の片隅で暮らすようになった。家を出るときに父の書斎から持ちだしたのは、現金だけじゃない。古いライター、折り畳み式のナイフ、ポケット・ライト、濃いスカイブルーのレヴォのサングラス。小さいころの姉と僕が二人並んでうつった写真……。
引用元:マキノ出版(Audibleページ)より”
「海辺のカフカ」は10作目の長編小説。
ギリシア悲劇と日本の古典文学を
下敷きにした長編小説であり、
フランツ・カフカの思想的影響のもと、
ギリシア悲劇のエディプス王の物語と、
『源氏物語』や『雨月物語』等の日本の
古典小説が物語の各所で用いられています。
15歳の少年「僕」が、
不思議な世界を自ら行き来しながら
心の成長を遂げていくストーリーですね。
「海辺のカフカ」については
多様な解釈が許されるストーリーが
展開されています。
村上は読者それぞれの解釈を重要視しており
答えを明示していません。そこがいい!
物語を通して自分の肉体にしてこそ
鑑賞すべき価値が生まれますから。
▼朗読担当の木村佳乃の感想コメント▼
“小さい頃、カセットテープで物語を聴くのが大好きでした。絵本だと主人公の顔も、悪者の顔も一目瞭然ですが、耳から聴く物語だと、人物の顔や情景を、自分の頭の中で好きに空想できるからです。今回、敬愛する村上春樹さんの朗読の話をいただいた時に、まずその思い出が頭に思い浮かびました。聴いてくださる方が、村上さんの世界観を想像・空想しやすいよう、取り組んだつもりです。”
“肉親の失踪、理不尽な死別、名前の忘却……。大切なものを突然に奪われた人々が、都会の片隅で迷い込んだのは、偶然と驚きにみちた世界だった。孤独なピアノ調律師の心に兆した微かな光の行方を追う「偶然の旅人」。サーファーの息子を喪くした母の人生を描く「ハナレイ・ベイ」など、見慣れた世界の一瞬の盲点にかき消えたものたちの不可思議な運命を辿る5つの物語。
引用元:新潮社(Audibleページ)より”
「東京奇譚集」は2005年発刊の
連作短編小説集です。
「偶然の旅人」「ハナレイ・ベイ」
「どこであれそれが見つかりそうな場所で」
「日々移動する腎臓のかたちをした石」
「品川猿」の5つの物語を収録しています。
大切なものを突然に奪われた人々が
都会の片隅で迷い込んだ、
偶然と驚きにみちた世界を描いています。
収録作の「ハナレイ・ベイ」は
吉田羊主演で映画化もされており、
「ああ、あの映画の原作か」と感じるかも。
▼朗読担当イッセー尾形の感想コメント▼
“何かを失った登場人物たちの綱渡りのような物語を聴くことで、スリリングな冒険を体験してください。この作品を知らない人にも、止められないほどのめり込んで聴いてもらえると嬉しいです”
“ひょっとしたら、と彼女は思う、世界は本当に終わりかけているのかもしれない。 夜空に不思議な月が浮かび、「リトル・ピープル」が棲む1Q84年の世界……深い謎をはらみながら、主人公・青豆と天吾の壮大な物語(ストーリー)が始まる。 1Q84年――私はこの新しい世界をそのように呼ぶことにしよう、青豆はそう決めた。Qはquestion markのQだ。疑問を背負ったもの。彼女は歩きながら一人で肯いた。好もうが好むまいが、私は今この「1Q84年」に身を置いている。私の知っていた1984年はもうどこにも存在しない。……ヤナーチェックの『シンフォニエッタ』に導かれ、主人公青豆と天吾の不思議な物語がはじまる。
引用元:新潮社(Audibleページ)より”
「1Q84」は2009年に新潮社から出版された
村上春樹の12作目の長編小説。
AudibleのCMに使われていますね。
物語の舞台は1984年、主人公の青豆と天吾が
それぞれ異なる世界(月が2つ存在する)
「1Q84年」に入り込み、様々な出来事や
試練に遭遇しながら20年ぶりの再会を果たし
1984年の世界に戻るまでを描いています。
推理小説のような展開だけど
まぎれもなく恋愛小説ですぞ。
海の底の孤独な丸石みたいに
固く凍えた心を温めるような
感動を味わえることでしょう。
「『1Q84』は、自分の生きている世界を
もう一度見つめ直すことができる
素敵な小説です。
誰かと一緒に読んでください。
時代のムーヴメントを感じながら――。」
と「1Q84」について
語っていた杏(モデル・女優)が
ナレーターで作品参加する数奇な運命。
「どう数奇な運命なの?」については
私は言葉を濁して答えませんよ……。
追伸 「柄本時生のナレーターは
上手くない」と評価を下している口コミが
あります。けれど、私なりに彼の弁明を。
柄本時生の担当する「アル役」が奇抜な
個性だったので、演じ方でたどたどしい
喋り方になっていたからと推測しました。
エキセントリックな存在をわからせるための
喋り方が上手くない朗読のように感じたはず。
指摘した点も加味して聞いてみてください。
そうでないと柄本時生が可哀そうだわ。
村上春樹作品の朗読で、柄本時生よりも
下手な朗読だなと私が感じたのは
○○○○○○でしたから……。
▼ナレーター担当の杏の感想コメント▼
“村上春樹さんの作品は好きで何作も読んできました。村上さんの書いた言葉を一文字もこぼさず表現できるのは朗読だけなので、青豆についての表現すべてを味わいつくすように感じました。子育てなどで忙しい方、読書から離れていた方もスキマ時間を使ってお聴きいただければうれしいです。”
▼朗読担当の柄本時生の感想コメント▼
“長編ということもあり、読むだけということに最初は怖さも感じていましたが、とてもやりがいがありました。朗読は演技とは異なり、文字で表現されているものに対し、自分の色や答えを出しすぎてはいけない点が難しかったです。多くの人に聴いていただければと思います。”
≫BOOK1〈4月-6月〉前編 audible
朗読者:杏,柄本時生
≫BOOK1〈4月-6月〉後編 audible
朗読者:杏,柄本時生
≫BOOK2〈7月-9月〉前編 audible
朗読者:杏,柄本時生
≫BOOK2〈7月-9月〉後編 audible
朗読者:杏,柄本時生
≫BOOK3〈10月-12月〉前編 audible
朗読者:杏,柄本時生
≫BOOK3〈10月-12月〉後編 audible
朗読者:杏,柄本時生
“多崎つくる、鉄道の駅をつくるのが仕事。名古屋での高校時代、四人の男女の親友と完璧な調和を成す関係を結んでいたが、大学時代のある日突然、四人から絶縁を申し渡された。
何の理由も告げられずに――。
死の淵を一時さ迷い、漂うように生きてきたつくるは、新しい年上の恋人・沙羅に促され、あの時なにが起きたのか探り始めるのだった。The New York Timesハードカバーフィクションランキングでトップになった、ベストセラー!
引用元:Audible, Inc.(Audibleページ)より”
「色彩を持たない多崎つくると、
彼の巡礼の年」は長編小説。
出版関係者にプレスリリースのような
交渉刷りの原稿が配布されるのが通常なのに
本作ではまったく配布されずに
刊行されたという秘密主義を貫かれた作品。
なので内容についてはあえて触れません。
秘密主義のままが著者に対する礼儀だから。
向井理の朗読を鑑賞するまでお楽しみに!
▼朗読担当の向井理の感想コメント▼
“いま、村上春樹が語り始める――小説家は寛容な人種なのか……。村上さんは小説家になった頃を振り返り、文学賞について、オリジナリティーについて深く考えます。さて、何を書けばいいのか? どんな人物を登場させようか? 誰のために書くのか? と問いかけ、時間を味方につけて長編小説を書くこと、小説とはどこまでも個人的でフィジカルな営みなのだと具体的に語ります。小説が翻訳され、海外へ出て行って新しいフロンティアを切り拓いた体験、学校について思うこと、故・河合隼雄先生との出会いや物語論など、この本には小説家村上春樹の生きる姿勢、アイデンティティーの在り処がすべて刻印されています。生き生きと、真摯に誠実に――。
引用元:新潮社(Audibleページ)より”
「職業としての小説家」は自伝的エッセイ。
村上春樹が文壇登場から現在までの軌跡、
長編小説の書き方や書き続ける姿勢など、
豊富な具体例とエピソードを交えて
語り尽くしていますよ。
文学賞について。オリジナリティーとは。
学校について。海外で翻訳されること。
河合隼雄氏との出会いなどを語った
掲載雑誌の内容や書き下ろしを収録。
村上春樹が書く【村上春樹】であり、
小説家の生き方、小説の書き方を
語り尽くしたレアなエッセイですね。
ハルキストだけでなく、
作家志望の情熱を抱いているなら
ぜひ触れるべき作品ですよ。
▼朗読担当の小澤征悦の感想コメント▼
“僕は高校生の時からずっと村上春樹作品が大好きなので、村上さん自身の「声」が詰まった『職業としての小説家』を、今回朗読させていただくことを大変光栄に思います。この作品には、村上さんの物事を突き詰める姿勢や行動力など、村上さんが如何にして世界を代表する小説家になったが記されています。僕自身も朗読を通して、多くの気づきがありました。村上さんの作品は、受け手自身が成長するにつれ、違った読み方ができるものばかりなので、これまでこの作品を読んだことがある方も、そうでない方も、楽しんでいただけると嬉しいです。”
“作家デビュー40周年
村上ワールドの新たな結晶!
物語の魔術師、村上春樹のすべてがここに――
一枚の絵が、秘密の扉を開ける……妻と別離し、傷心のまま、海を望む小暗い森の山荘に暮らす孤独な36歳の画家。ある日、緑濃い谷の向こうから謎めいた銀髪の隣人が現れ、主人公に奇妙な事が起き始める。雑木林の古い石室、不思議な鈴、屋根裏に棲むみみずく、そして「騎士団長」――ユーモアとメタファーに満ちた最高の長編小説!
引用元:新潮社(Audibleページ)より”
「騎士団長殺し」は2017年刊行の
村上春樹の14作目の長編小説。
妻に離婚を切り出され憔悴した画家の
「私」が家を出て放浪の末、
友人の父親の住居兼アトリエだった
小田原の山荘を借りることになります。
その父親の住居で「騎士団長殺し」という
一枚の絵を発見して以来、
不思議な出来事に巻きこまれていく物語。
物語は不可思議な要素と
ミステリー要素を持たせて
読み進めさせる展開ですぞ。
高橋一生の朗読が上手く、
主張しすぎない質感なので
聞きやすかったですね。
▼朗読担当の高橋一生の感想コメント▼
“初めて読んだとき主人公である〈私〉と僕自身の年齢が同じで、職業の特徴にも共通点があるなど、自分自身に限りなく近いと感じていた作品でした。朗読することで、物語を新たな視点で見ることができ、楽しみながら取り組むことができました。思い思いのシチュエーションで、作品をお楽しみください。”
≫第1部 顕れるイデア編(上) audible
朗読者:高橋一生
≫第1部 顕れるイデア編(下) audible
朗読者:高橋一生
≫第2部 遷ろうメタファー編(上) audible
朗読者:高橋一生
≫第2部 遷ろうメタファー編(下) audible
朗読者:高橋一生
“各紙誌で絶賛! 村上作品の原風景がここにある
村上春樹が自らのルーツを綴ったノンフィクション。中国で戦争を経験した父親の記憶を引き継いだ作家が父子の歴史と向き合う。
父の記憶、父の体験、そこから受け継いでいくもの。村上文学のルーツ。
ある夏の午後、僕は父と一緒に自転車に乗り、猫を海岸に棄てに行った。家の玄関で先回りした猫に迎えられたときは、二人で呆然とした……。
寺の次男に生まれた父は文学を愛し、家には本が溢れていた。
中国で戦争体験がある父は、毎朝小さな菩薩に向かってお経を唱えていた。
子供のころ、一緒に映画を観に行ったり、甲子園に阪神タイガースの試合を見に行ったりした。
いつからか、父との関係はすっかり疎遠になってしまった――。
村上春樹が、語られることのなかった父の経験を引き継ぎ、たどり、自らのルーツを初めて綴った、話題の書。
引用元:Audible, Inc.(Audibleページ)より”
「猫を棄てる 父親について語るとき」は
村上自身の父のことについて綴った随筆。
戦争体験の父と、戦争を知らない子供の
心の距離を感じる内容も含まれています。
村上春樹は難解という印象を払拭する
親子の回顧録とおもって鑑賞してください。
“人の頭が良いか悪いかというのは、
さして大事な問題ではない…
頭の良さよりはむしろ、心の自由な動き、
勘の鋭さのようなものの方が重用される。“
と本文にあるように心で理解するのが重要。
中井貴一の朗読が優しんだわ。
▼朗読担当の中井貴一の感想コメント▼
“(作品を通じて)自分に置き換えて考える時間みたいなものが出てきてくれればいいかなと思いますけどね。直接的にその当時日本が行ってた戦争という時代に生きてる人間っていうのは本当に少なくなってしまった。僕たちも戦後生まれというものになってきてしまったけど、その間接的に親たちが経験したものみたいなものを自分たちがどう受け取っていくのかっていうことがとってもこれから大切になっていく、より大切になっていく時代だと思うので、ちょっと考えてもらうと嬉しいかなっていうふうに思いますね。”
今後オーディオブック化される
2023年12月31日公開予定の
追加作品一覧を紹介します。
※≫カンガルー日和 audible 朗読者:多部未華子
≫走ることについて語るときに僕の語ること audible 朗読者:未定
以下は2024年3月31日公開予定の
作品一覧を紹介します。
※≫女のいない男たち audible 朗読者:市原隼人
※≫一人称単数 audible 朗読者:不明
※現在は予約購入するシステムです。
無料の聴き放題プランで鑑賞したい場合は
オーディブル配信開始まで待ってください。
書籍化発表の経歴ごとに追いかけていくと、
村上春樹の心の動きを知ることになるかと
想像したため順序付けて紹介しました。
内省的な閉じた作風だったのが
社会問題もテーマに取り扱うようになった、
作風の変化も楽しめますからね。
あらすじ解説はwikipedia内の村上春樹を
下地にしています。私的に小説の解説をした
内容の記事は読むべきじゃないかと……。
作品紹介の文末にさらりと私の感想を
記述しているので矛盾していますけど、
人の解釈を先に知ってしまうと
読む楽しみを奪う可能性があるからです。
実際にあなたが作品を体験して、
自分のものにする経験が重要ですもの。
天へ続くらせん階段を登るような感動を
朗読本で味わってくださいませ。
リストアップからわかるように
村上春樹のオーディオブック、
なぜか国内でAmazonのAudibleが
独占しています。他はありません。
村上春樹の朗読本をスマホ・PC等で
観賞したいなら、Amazonの
オリジナル朗読が楽しめる
Audibleの一択となります。
私も村上春樹のオーディオブックを
味わえるオーディブル利用に
満足しています。
村上作品の文体と世界観の魅力に引き込まれ
よく「風の歌を聴け」と
「1973年のピンボール」を
読んでいました(未だに
朗読本化されていません。残念。)。
どこにも行きつかない世界の話として
自分の慰め目的で読んでいた記憶が
あります。誰にも理解されたくない、
そんな年頃ってありませんでした?
オーディオブックの魅力を惹く出す、
聞き方のコツを紹介しましょう。
聴き方コツその1。
まず朗読から状況や情感を味わう様に。
鑑賞には没入感が大切です。
没入することでより深い理解に繋がり、
価値ある体験のあとに
あなたなりの評価をしましょう。
作品の解釈は鑑賞した人次第ですし、
村上春樹自身も鑑賞者に感想を
思い通りに強要する人でもありません。
本人も「作家は批評を批評してはならない」
と語っていますもの。
ちなみに、なぜか村上春樹作品の
オーディオブックは「音楽が
入っている」と指摘していること。
そう書いているブログがあるんですよ。
音楽なんて入っていません。
村上春樹作品に限らない話として
基本、オーディオブックには
BGMは入っていませんから。
99%入っていないと心得て
ください(私の記憶だと海底2万マイルに
BGMが入っていた程度です)。
もしかして一度も聞いたことないけど
記事書くための捏造か、村上春樹の作中に
ジャズの曲など取り上げているので
音が鳴っていたような錯覚から、
ブログで書いたと推測しています。
残念というか(むしろBGMがないおかげで
作品に集中できる)音楽はありません。
作品内に取り上げられた曲を聞きながら
朗読を同時に楽しむと、今まででとは違う
作品体験にはなるかもしれませんね。
すべてのナレーションで感じるのは
「ゆっくり朗読している」ということ。
一音一音正確に発音することで
読み間違いを防いでいるからでしょう。
早すぎてしまうと、聴き手が世界観を
想像する余裕をなくしてしまうと判断した
Amazon側の心使いと感じています。
役者が自分の意志で世界観を作り出すよりも
想像力を刺激する仕事を目指した
結果なのかもしれません。
「世界の終りとハードボイルド・
ワンダーランド」の一節にあるように、
想像というのは鳥のように自由で
海のように広いものだ。
誰にもそれを止めることができない。
朗読を楽しむ人だけの
特権ですものね。
速度調整は1.4倍がおすすめ。
ビジネス書や実用書なら
2倍速調整してもいいんですけど、
機械的に小説を聴き流しているようで
朗読を楽しんでいると感じられません。
2倍速以上の朗読体験を例えるなら
あらすじをなぞるだけの
ファスト映画鑑賞に近いかと。
作品を冒涜しているようにも思えます。
とはいえ通常再生は遅すぎると感じたので
色々速度を変えて試した経験から
「1.4倍がベスト」という結果に。
1.4倍速なら普通の会話をしている程度の
感覚で聞き続けられましたわ。
1.4倍がストレスフリーで鑑賞できる、
朗読本の聴き方の二つ目のコツです。
※作品紹介の際「この人の朗読うまいわ」と
書いたのも、速度調整しての感想。
通常の早さだと……💧……と批評します。
早すぎず遅すぎずに鑑賞できるため、
村上春樹らしいユーモアな比喩的表現も
余裕をもって堪能できましたもの。
再生速度を速めることによって
声が高くなる、遅くすると低くなる
声の音質の変更にもなります。なので
地声よりも違った音で耳にすることにも。
ちなみにオーディブルの再生速度は
0.05刻みの細かい調整も可能です。
あなたにとってちょうど良いと感じる
早さは1.45かも?と微調整を試せますよ。
まずはあなたなりの心地よい速度を
探るところからスタートですね。
▼聴き放題はアマゾンAudibleで可能▼
▲登録からたっぷり30日間も無料▲
長編でも短編でも
最低「2冊はDLしておきましょう」
オーディオブックは本と違い
作品の残りページが分かりにくい
欠点があります(ちゃんと残り再生時間を
毎回確認すればわかるんですけどね)。
案外残りの再生時間を気にせずに聴き続け、
再生が終わって別の作品を聞き続けたいのに
DLできない状況だと悶々としますから。
なので最低でも2冊はDLしておいて、
1冊終っても続きを聞けるように
準備しておきましょう。
オーディオブック一冊のデータ量も
200M超えることはほぼありません。
高画質の写真1枚程度のデータで
朗読本をきけるんですから。
準備しておいても端末のデータ量を
圧迫する心配はないですよ。
作品内容の良し悪しでなく、
売り上げランキングは気になるところ。
村上作品のオーディオブックDL数は
Amazonから発表されていないため不明。
かわりに日本国内の新書および単行本合計の
発行部数ランキングを公表しますね。
5位から3位までの情報は
王様のブランチ(2002年10月5日)、
2位は朝日新聞(2019年3月7日)、
1位はオリコンニュース(2009年8月5日)
発表からのランキングになっています。
海外発行部数は不明ですけど、
発行部数ランキングTOPは、やはり
「ノルウェイの森」一強の結果に。
だってメチャ×2売れた記憶がありますもの。
2位の「1Q84」は新書で計3冊、
文庫本で計6冊の累計なので
発行部数が多くなるのも理由のひとつ。
4位の「ダンス・ダンス・ダンス」は
ノルウェイの森の次に発表された作品なので
作家の注目度が高かったため
ランキングに入ったと考えられます。
オーディオブックで鑑賞する作品選びの
参考に情報を活用してください。
作家として活躍する村上春樹。
翻訳家としても活動しています。
翻訳に選んだ作品も、村上春樹自身が
影響を受けた作家のものを選んでいます。
村上春樹の世界を知る一端として、
彼自身が翻訳した文学作品の
オーディオブックを聞くのも
ファンとしては嬉しいですよね?
出版順の「大いなる眠り」から
「プレイバック」まで
すべて聴き放題対象の作品。
今は「私立探偵のフィリップ・マーロウが
登場するハードボイルド系推理小説もの」で
有名な、レイモンド・チャンドラーばかりの
オーディオブックのリストとなっています。
もし一冊を選ぶとしたら、
「ロング・グッドバイ」でしょうね。
最も影響を受けた作品と公言してますもの。
折に触れては「ロング・グッドバイ」を
繰り返し手にとり、読み返したエピソードも
あるほど影響を受け続けた小説ですから。
将来的にはスコット・フィッツジェラルドや
レイモンド・カーヴァ―などを
翻訳した朗読本も増えるでしょうね。
Amazonさん、期待してますよ!
国内評価だけでなく国外評価も高いため、
海外に数多く翻訳される村上春樹作品群。
翻訳本だけでなく英語といった外国語の
オーディオブックも展開しています。
海外でオーディオブック化された
「Haruki Murakami」の作品を
英語・ドイツ語・フランス語の
言語ごとに作品発表順で紹介しますね。
※探しやすいように色でも
表示するようにしました。
≫audible ナレーション:Kirby Heyborne
「風の歌を聴け」の英語版。
≫audible ナレーション:David Nathan
「風の歌を聴け」のドイツ語版。
≫audible ナレーション:Kirby Heyborne
「1973年のピンボール」の英語版。
≫audible ナレーション:David Nathan
「1973年のピンボール」のドイツ語版。
≫audible ナレーション:Kirby Heyborne
「風の歌を聴け」と
「1973年のピンボール」の合併した英語版。
≫audible ナレーション:David Nathan
【鼠三部作】を締めくくる
「羊をめぐる冒険」のドイツ語版。
≫audible ナレーション:Nezar Alderazi,Susan Momoko Hingley
「象の消滅 短篇選集 1980-1991」の
英語版。
≫audible ナレーション:Kirby Heyborne
「図書館奇譚」の英語版。
「カンガルー日和」に収録された短編小説。
≫audible ナレーション:Harriet Walter,Walter Lewis,Roslaind Eyres
「4月のある晴れた朝に100パーセントの
女の子に出会うことについて」の
英語版を収録した作品集。
様々な作家の短編作品を収録しています。
「4月のある~」の短編小説は
「カンガルー日和」に収録されています。
≫audible ナレーション:Dexter Galang
「羊をめぐる冒険」の英語版。
≫audible ナレーション:Jérémy Bardeau
「羊をめぐる冒険」のフランス語版。
≫audible ナレーション:Kirby Heyborne
「世界の終りとハードボイルド・
ワンダーランド」の英語版。
≫audible ナレーション:Laurent Natrella
「世界の終りとハードボイルド・
ワンダーランド」のフランス語版。
≫audible ナレーション:David Nathan
「世界の終りとハードボイルド・
ワンダーランド」のドイツ語版。
≫audible ナレーション:Adam Sims
「ノルウェイの森」の英語版。
≫audible ナレーション:David Nathan
「ノルウェイの森」のドイツ語版。
なぜ「直子の笑顔」に改編したかは不明。
≫audible ナレーション:Jérémy Bardeau
「ダンス・ダンス・ダンス」のフランス語版。
≫audible ナレーション:Eric Loren
「国境の南、太陽の西」の英語版。
≫audible ナレーション:Rupert Degas
「ねじまき鳥クロニクル」の英語版。
一つで三部作全部網羅しています。
≫audible ナレーション:David Nathan
「ねじまき鳥クロニクル」のドイツ語版。
一つで三部作全部網羅できています。
≫audible ナレーション:Feodor Chin, Ian Anthony Dale,Janet Song
「アンダーグラウンド」の英語版。
≫audible ナレーション:Adam Sims
「スプートニクの恋人」の英語版。
≫audible ナレーション:多数
多数の作家の短編集に、村上春樹の
「緑色の獣」の英語版を収録。
「緑色の獣」は「レキシントンの幽霊」に
収録されている短編小説。
≫audible ナレーション:Janet Song
「アフターダーク」の英語版。
≫audible ナレーション:Frank Arnold
「走ることについて語るときに
僕の語ること」のドイツ語版。
≫audible ナレーション:Patrick Lawlor,Ellen Archer
「めくらやなぎと眠る女」の英語版。
≫audible ナレーション:Sylvain Machac
「めくらやなぎと眠る女」のフランス語版。
≫audible ナレーション:Allison Hiroto,Marc Vietor,Mark Boyett
タイトル通り「1Q84」の英語版。
村上春樹の英訳のオーディオブック史上
最長といえる46時間45分!の収録時間。
≫Livre 1, Avril-Juin audible ナレーション:Emmanuel Dekoninck,Maia Baran
≫Livre 2, Juillet-Septembre audible ナレーション:Emmanuel Dekoninck,Maia Baran
≫Livre 3, Octobre-Décembre audible ナレーション:Emmanuel Dekoninck,Maia Baran
「1Q84」のフランス語版。
≫audible ナレーション:David Nathan
「1Q84」のドイツ語版。
「BOOK 1」「BOOK 2」にあたる。
≫audible ナレーション:David Nathan
「1Q84」のドイツ語版。
「BOOK 3」の完結にあたる。
≫audible ナレーション:Sean Barrett,Oliver Le Sueur
「海辺のカフカ」の英語版。
≫audible ナレーション:Hervé Bernard Omnès
「海辺のカフカ」のフランス語版。
≫audible ナレーション:Bruce Locke
「色彩を持たない多崎つくると、
彼の巡礼の年」の英語版。
≫audible ナレーション:Bernard Gabay
「色彩を持たない多崎つくると、
彼の巡礼の年」のフランス版。
≫audible ナレーション:Wanja Mues
「色彩を持たない多崎つくると、
彼の巡礼の年」のドイツ版。
≫audible ナレーション:Kirby Heyborne
「女のいない男たち」の英語版。
≫audible ナレーション:Frank Arnold
「女のいない男たち」のドイツ語版。
≫audible ナレーション:Kotaro Watanabe
「職業としての小説家」の英語版。
≫audible ナレーション:Walter Kreye
「職業としての小説家」のドイツ語版。
≫audible ナレーション:Kirby Heyborne
「騎士団長殺し」の英語版。
≫audible ナレーション:Christophe Brault
「騎士団長殺し」のフランス語版。
「第1部 顕れるイデア編」の内容。
≫audible ナレーション:Christophe Brault
「騎士団長殺し」のフランス語版。
「第2部 遷ろうメタファー編」の内容。
≫audible ナレーション:David Nathan
「騎士団長殺し」のドイツ語版。
「第1部 顕れるイデア編」の内容。
≫audible ナレーション:David Nathan
「騎士団長殺し」のドイツ語版。
「第2部 遷ろうメタファー編」の内容。
≫audible ナレーション:Kotaro Watanabe
「村上T 僕の愛したTシャツたち」
の英語版。ひとつアドバイスとして▼
オーディオブック利用だけでなく、
kindleでもいいので本と一緒に
鑑賞すべき作品と感じます。
本(kindle版でも)だと紹介されている
Tシャツの写真も掲載されているので、
朗読の声だけよりも村上春樹の声の
イメージが湧くのでは?と感じました。
まずサンプルでどのような写真が
掲載されているかチェックを▼
≫
Murakami T: The T-Shirts I Love (English Edition) kindle
≫audible ナレーション:Kotaro Watanabe
「一人称単数」の英語版。
≫audible ナレーション:Christophe Montenez
「一人称単数」のフランス語版。
≫audible ナレーション:Frank Arnold
「一人称単数」のドイツ語版。
村上春樹のオーディオブック作品を
著作出版発表順で紹介しました。
洋書はオーディブルの聞き放題対象では
ありません。かわりに会員特典として
30%割引の値段で購入できます。
洋書朗読を体験するならコスパ良いですね。
日本語の朗読も翻訳された朗読も
どのような世界が広がるのか、
まずはチャレンジするのが一番。
ただし英語の村上春樹のオーディオブックを
理解し楽しむためには、TOEICでおおよそ
375点以上(特にリスニングセクションで)
を取得してないと難しいかも……。
何事も試すことが大切ですもの。
重機関銃で納屋をなぎ倒すように
凄まじい勢いで村上春樹の朗読本を
聴きまくってみましょう。
海外でも人気を博する村上春樹作品。
柔らかな泥に沈み込むような心地よい体験を
あなたの耳で実際に味わってください。
村上春樹のオーディオブック
独占して聴き放題できる
▼アマゾンAudible▼
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